携帯電話やスマートフォンの料金の未納や短期契約などの行為をしていると、ブラックリスト入りして契約できなくなってしまいます。現代において、携帯電話やスマートフォンがブラックリスト入りして使えなくなると、日常生活や仕事に支障を来す可能性が高いです。
そこで本記事では、自身がブラックリストに入っているかどうか調べる方法や、ブラックリストから自身の名前を消す方法などについて解説します。「なぜブラックリストに入ったのか分からない」「ブラックリストの消し方を知りたい」「ブラックリストに入っているけれど、急ぎに携帯電話やスマートフォンを利用したい」といった方はぜひ参考にしてください。
※2025年4月時点の情報です
目次
携帯電話のブラックリストとは?

携帯電話のブラックリストとは、携帯電話やスマートフォンに関する問題行動を記録した資料のことです。ブラックリストに入ってしまった場合、リストから削除されない限りは原則として携帯電話やスマートフォンの契約ができません。
ブラックリストの種類は、大きく分けて次の3つに分類されます。
- 金融ブラックリスト
- 携帯ブラックリスト
- 自社ブラックリスト
ここからは、それぞれについて詳しく解説します。
金融ブラックリスト
金融ブラックリストとは、信用情報機関が記録しているものです。信用情報機関とは、日本の信用情報を保管している機関のことで、CICや日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つが存在しています。
それぞれの機関にはクレジットカード会社や信販会社、携帯電話会社、消費者金融、銀行などが加盟しています。各会社のサービスを利用しているユーザーが支払いの滞納や遅延を起こした場合、その情報が記録・保管されて、加盟企業・組織に共有される仕組みです。
携帯電話やスマートフォンを分割購入する場合、後述する携帯ブラックリストと共に金融ブラックリストも確認され、契約ができなくなる恐れがあるので注意しましょう。
なお、一括購入であれば基本的に金融ブラックリストに載っているかどうかはチェックされないため、過去に滞納や未払いがあったとしても契約できる可能性が高いです。
携帯ブラックリスト
携帯ブラックリストとは、電気通信事業者協会(TCA)とテレコムサービス協会(TELESA)が保有する携帯料金の不払い者情報です。
携帯ブラックリストでは、現在進行形で料金の未払いや違反行為をしているユーザーの情報を、携帯電話事業者(キャリアやMVNO)間で交換できる仕組みになっています。
携帯ブラックリストに記録されるのは、1999年4月以降に契約解除となったユーザーが対象です。未納料金を支払い終えていない人は、もれなく携帯ブラックリストに記録されると考えておきましょう。
携帯電話事業者は新規契約や機種変更の手続きを行う際、必ず携帯ブラックリストの情報を照会するため、記録されている場合は契約を断られる可能性が高いです。
自社ブラックリスト
自社ブラックリストとは、携帯電話会社が独自に作成・保有しているものです。
過去に携帯電話料金の未納があった、短期契約を繰り返した、契約の際に虚偽の申告や不正行為を行ったといった問題を起こした場合、各携帯電話会社が保有している自社ブラックリストに登録され、新規契約や機種変更を断られる可能性があります。
なお、自社ブラックリスト入りの基準や登録機関は携帯電話会社ごとに異なるため、「過去に問題を起こしたけど契約できた」という人もいれば、「いつまで経っても契約を断られ続ける」という人もいるようです。
自分の携帯電話がブラックリスト入りしているか確認する方法

自分の携帯電話やスマートフォンがブラックリストに入っているかどうか確認する方法は、前述したブラックリストの種類によって異なります。ここからは、ブラックリストの種類別にブラックリスト入りしているかどうかの確認方法を見ていきましょう。
金融ブラックリストの確認方法
金融ブラックリストに入っているかどうかは、信用情報機関に情報開示を請求することで確認できます。
信用情報機関は3つありますが、開示請求できるのはそれぞれの機関に加盟している会社や金融機関のものだけです。そのため、ブラックリスト入りを徹底的にチェックしたい場合は、3つの信用情報機関全てに情報の開示を請求しなければなりません。なお、どの信用情報機関でも、開示請求には所定の手数料がかかるので注意してください。
信用情報機関ごとの開示請求手続きの方法は、以下の通りです。
CIC
CICに開示請求をする場合、まずクレジットカードなどで契約している携帯電話・スマートフォンの番号から指定の電話番号(0570-021-717)にかけ、受付番号を取得します。
取得した受付番号と、受付番号を取得した電話番号を開示専用ページに入力すると、当該の電話番号宛てにSMSで認証コードが届きます。
指定ページで認証コードを入力して利用手数料の決済を済ませれば、開示報告書を取得可能です。「返済状況」と「入金状況」という項目をチェックしましょう。
「返済状況」に異動とある場合、61日以上または3カ月以上にわたる支払いの遅れがあるということです。また、「入金状況」でP(請求額の一部が入金)、A(未入金)などの記号がある場合は遅延などが発生したことを意味しています。
なお、インターネット開示の他に、郵送で請求することも可能です。
JICC
JICCに開示請求をする場合、専用のスマートフォンアプリから請求可能です。アプリから信用情報開示を申し込んだ後、本人認証と個人情報の入力を行うと、開示結果をアプリまたは郵送で受け取れます。
開示書の「異動参考情報等」項目を確認すれば、どのような状態なのか詳細を確認することが可能です。
KSC
KSCに開示請求をする場合、メールアドレスの登録・個人情報の入力をしてから本人確認を行うと、後日、開示報告書をダウンロードできるようになります。
本人確認にはマイナンバーカードと、マイナンバーカードを読み取れるスマートフォン、専用アプリのインストールが必要です。これらの準備がない場合は郵送による手続きを行わなければなりません。
開示報告書では、残債額・入金区分の履歴に△(一部入金)や×(未納)があるかどうかを確認しましょう。
携帯ブラックリストの確認方法
携帯ブラックリストの確認は、情報を管理しているTCAやTELESAではなく、過去に契約していたキャリアやMVNOに問い合わせる必要があります。
手続き方法は携帯電話事業者によって異なりますが、多くの場合、お客様窓口に問い合わせをして、郵送手続きを行います。
いずれの場合も、一度お客様窓口に連絡し、開示請求手続きをしたい旨を伝えれば、必要な手続きを教えてもらえるでしょう。
自社ブラックリストの確認方法
自社ブラックリストについては非公開情報となっているため、ユーザーが確認する方法はありません。各信用情報機関のブラックリストに載っていないにもかかわらず、審査に落ちる場合などは自社ブラックリストに登録されている可能性があると考えておきましょう。
携帯のブラックリストから自身の名前を消す方法
携帯のブラックリストから自身の名前を消す方法は、ブラックリストの種類によって異なります。種類別に、自身の名前を消す方法を見ていきましょう。
金融ブラックリストから名前を消す方法
金融ブラックリストの登録期間は、契約期間中および契約終了日(完済日)からおおむね5年とされています。
完済してから5年が経過すれば自動で削除されますが、どのタイミングで消去されるかは信用情報機関によって異なるため、一概にぴったり5年後とはいえません。また、解除されたかどうかは本人には通達されないため、気になる方は完済日から5年が経過した頃に改めて開示請求を行ってみましょう。
携帯ブラックリストから名前を消す方法
携帯ブラックリストは契約解除後、料金不払いがあるユーザーを登録するものであるため、未納料金を支払い終えれば、ブラックリストからすぐに削除されることが一般的です。
なお、携帯電話事業者間の情報交換の期間は、契約解除後5年以内とされているため、5年経過した場合でも消去されます。
ただし、不払いの事実は自社ブラックリストに登録される可能性が高いため、契約解除したキャリアやMVNOでの再契約は難しいかもしれません。
自社ブラックリストから名前を消す方法
先述した通り、自社ブラックリストの情報は基本的に非公開であるため、ブラックリストから自身の名前を消す方法は明らかになっていません。
携帯電話会社によっては、未納料金を支払い終わっても、自社ブラックリストに登録され続ける可能性もあります。
携帯電話がブラックリスト入りしたらレンタルスマホを検討しよう
自身の携帯電話やスマートフォンがブラックリスト入りすると、新規契約や機種変更ができなくなる可能性があります。
どうしても携帯電話やスマートフォンの契約ができない、とお困りの場合は、レンタルスマホの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
シムカリでは、クレジットカード・銀行口座不要で契約できる上、独自の審査を採用しているため、キャリアやMVNOのブラックリストに入っている方でも契約できます。かけ放題付きのプランやデータ通信だけしたい人向けのプランなど、さまざまな契約種別があるので、自身のライフスタイルに合ったものを選びましょう。最短即日発送なので、急ぎで携帯電話やスマートフォンが必要になったときにもおすすめです。